コロナ禍の行動制限が解除され、年末年始をどう過ごそうか、いろいろと計画を立てている方も多いと思います。

ところで、スケジュール帳に空白が多く、予定が記入されていない状態に不安や恐怖を感じることを「空白恐怖症」と言うそうですが、ご存じでしょうか。

特に最近は"リア充"（≒対人関係が充実している人）がいいという傾向があるため、人と会う約束もなく、暇な時間を過ごすことに不安を感じたり、「人気がない人」と思われるのが怖いという気持ちになるようです。

確かに、友人の充実した生活ぶりを聞くと羨ましいと思いますし、時には妬んだりもします。更にSNSの普及で、人の"リア充"ぶりを見る機会が増え、またスマホの機能と撮影技術の向上で、素晴らしい景色、豪華な料理、友人に囲まれ楽しそうな笑顔も現実以上に綺麗に写り、一層不安が掻き立てられます。その結果、興味もないのに無理矢理に予定を入れようと、そのこと自体に疲れている人も少なくありません。

重要なのは自分自身がいかに納得する時間を過ごすかであり、人を羨ましがる事でも、リア充に見せる事でも、予定の詰まったスケジュール帳を完成させる事でもない筈です。

正月休みぐらいは人の行動に流されず、真っ白なスケジュール帳を見ながら、この一年でやってみたい事を思い描き、そしてぼんやりとでも計画する、そんな時間を持ちたいものです。

今年も一年、ありがとうございました。
良いお年をお迎えくださいませ。