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表紙とコラム Vol.228
池上ひまわりパーク(福井県坂井市)
池上ひまわりパーク(福井県坂井市)
前回ご紹介した、福井県坂井市の「池上ひまわりパーク」ですが、ひまわりの次は、赤そば畑になっていました。約5万平方メートルの面積に赤やピンクの小さく可憐なそばの花が咲き誇ります。北陸では珍しい赤そばです。毎年見られるようになれば良いですね。

連日、世間を賑わせた自民党総裁選は岸田前政調会長の圧勝で終わりました。今回は個性ある4氏の立候補により盛り上がったとの意見もありますが、結局はいつも通り、決選投票を見据えた対派閥との駆け引きばかりが注目され、政治論争や「国民に寄り添う」などと言う候補者の自己アピールがとても虚しく聞こえました。

ところで、選挙の度に「勝ち馬に乗る」という言葉を耳にします。勝つであろう人の側について恩恵を受けることを意味しますが、選挙後のポストを匂わせる総裁候補、そして勝ち馬に乗り遅れないことばかりを考える政治家たちに、今後のコロナ対応や経済活動の再開を心配する世論の声は、どこまで届いているのか心配になります。

「勝ち馬に乗る」という言葉に、あまり良い印象はありません。しかしそれを実践している人は一般人、特に起業家の中には多くいます。

今の世の中、「自分に自信を持ち、夢を描き、信念を持って行動する」という、正論的なやり方では、なかなか通用しなくなりました。自信は成功することで生まれます。まずは自分を成功へと導いてくれる勝率の高い「馬」を見つけ、成功事例を重ねることが、自分の信念を貫き、夢を実現する大切なステップへの近道となるのです。そう考えると勝ち馬を予測する能力も実力のうちなのかもしれません。

今回の選挙では、何の考えもなく、とりあえず重鎮に言われたとおりに投票する、いわゆる「尻馬」に乗った政治家もたくさんいたような気がします。そんなポリシーのない政治家に比べれば、持論の展開は次のステップと考え、野心に溢れ、次の主要ポストを虎視眈々と狙う、勝ち馬に乗ろうとする政治家の方がよっぽど魅力的に感じます。

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