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表紙とコラム Vol.215
雨晴海岸(富山県高岡市)
雨晴海岸(富山県高岡市)
富山県西部の高岡市にある雨晴海岸は、晴れていれば富山湾のバックに立山連峰がそびえ、カメラマンの撮影スポットになっています。日曜日には観光列車の「べるもんた」が走り、雨晴海岸の絶景を味わうために数分間の停車をします。「べるもんた」の車内は沿線の伝統工芸をイメージした装飾で彩られています。

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。 芸能界やスポーツ界の方々の感染報道も相次ぎ、面識はなくとも身近に感じている存在だけに、より驚きと恐怖を感じます。

わが国でも市中感染拡大により、感染経路を辿れないケースが多くなりました。ここが正念場だと、政府、各自治体がクラスター感染防止のため、不要不急の外出自粛を呼びかけていますが、「家にこもっているとストレスがたまる」「つい飲みたくなった」といって繁華街へ出かけたり、花見をする人が絶えません。

自分の生活圏から全く外に出ておらず、身に覚えのない方が感染したケースも多々あることから、カウントされていない無症状の感染者が、マスクもせずに何気なく過ごしていて、全く非のない方々にうつしていると思うと残念で仕方がありません。

遠い知人の海外在住の方の話によると、現在、欧米の多くの都市では医療が崩壊し、感染者を受け入れることができず、亡くなった方々の遺体の置き場も無い状態だそうです。
市民の外出も原則禁止され、感染したら約2割が重症化、そして死、という流れの恐怖におののく毎日を過ごしているとのことです。
2~3週間前までは普通に暮らしていたのに、あっという間にオーバーシュート、そんな経験に照らし合わせ、今の日本の状況はとても危険だと警告します。

人は自己防衛意識は強いので、うつらない努力はしますが、うつさない努力の意識はどうしても薄れてしまいます。
ウイルスの根絶にはワクチンや画期的な治療薬の開発を待つしかないのかも知れませんが、自分は免疫力が強いと言って無防備にふるまう身勝手な行動を止めない限り、後戻りできない事態になるのだと、一人一人が今こそ自覚しなければなりません。

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