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表紙とコラム Vol.214
福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)
福井県立恐竜博物館(福井県勝山市)
世界三大恐竜博物館のひとつに数えられる日本を代表する恐竜博物館です。銀色の卵形のドームの内部にある展示室は3つのゾーンから構成されています。44体もの恐竜骨格に数多くの標本、大型復元ジオラマや映像は子供から大人まで楽しめます。博物館の玄関と屋上広場のベンチには「恐竜博士」がいますよ。

コロナウィルスの猛威が止まりません。 人類はこれまでの歴史の中で幾度となくウィルスと戦ってきましたが、現代は交通手段の発達により、またネット社会の定着により、ウィルスもデマも恐ろしいスピードで拡散されます。

ウィルスは26~7度の熱で死滅するからお湯を飲もうという情報を信じ、在庫は十分にあると言ってもトイレットペーパーに群がり、感染者を犯罪者扱いし、感染者が多い国や地域を差別するなど、浅はかで心ない行動が毎日のように報道されます。

わが国では厚生労働省がウィルスに対する正しい知識や予防法を公表しているのですが、それよりもネットやSNSでのデマを信じ、我のみぞ知る特別な情報として人に伝えて優越感に浸り、やがてそれが風評被害をよび、罪のない人を苦しめたりします。 ウィルスより怖いのは実は人間なのかもしれません。

しかし一方で、マスクを求める人混みで転んで泣き叫ぶ子供をあやし、買いそびれた老人に自分のマスクを渡す人たちや、友好都市の大連市を勇気づけようと、マスクや手袋を入れた箱に漢詩のメッセージ「山川異域、風月同天」(遠くに住んでいても同じ空)を貼って贈った人たちの気遣いには、とても心温まります。

卒業式などが短縮され、各種イベントが次々と中止や延期となっている今、我々にできることはデマに流されず、軽はずみな行動を慎み、ウィルス対策の基本を一人一人が実行することです。

そして今年最大のビックイベントが必ずや開催されることを信じ、今一度「おもてなし」の心を思い出し、海外のお客様をお迎えしたいものです。

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