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表紙とコラム Vol.235
ひまわり村(石川県津端町)
ひまわり村(石川県津端町)
石川県の中ほどにある河北潟。この河北潟の干拓地に毎年約35万本のひまわりが咲き誇ります。近くの保育園児が5月に種をまき、7月下旬に「ひまわり村」の開村式が行われます。ひまわり畑の中には迷路もあって、子供も大人も楽しめます。

動画を倍速で視聴する人が増えています。それどころか倍速視聴しながら家事、化粧、SNSチェック、スマホで調べものをする等「ながら視聴」が、若い人の間でごく当たり前になっています。不器用な私には異次元すぎてついていけません。現代人は忙しすぎる?そんなに時間が惜しい?

支払った費用と得られた効果を比較した「コスパ(コストパフォーマンス)」という言葉はよく聞きますが、最近はZ世代を中心に、費やした時間に対して得られる効果・満足度を表す「タイパ(タイムパフォーマンス)」という言葉が重視されています。

近年はデジタルツールの発達により、情報が大量に発信され、自分にとって大事なものを取捨選択するスキルがないと、情報に飲み込まれてしまいます。また有用な情報を取り漏れると、時代に乗り遅れ、周りの会話に入っていけないなど、常に追われている感覚の人が多いといいます。デジタルツールの発達が現代人を忙しくしている、そう言っても過言ではなさそうです。

ただ、「倍速視聴」で得た情報は、細部まで印象には残りにくく、知っているようであまり知らないという状況を作り出します。また、「ながら視聴」で多くのメディアを行ったり来たりしていると、一つのことに集中できない状況になります。更に「タイパ重視」の考え方が根付くと、過程を楽しむことがなくなり、物事をじっくり考える能力が阻害されると、専門家は警鐘を鳴らします。

かつてパスカルは「人間は考える葦である」と言いました。人間は弱い存在ではあるが、考える頭がある。考える事こそ人間に与えられた偉大な力だと。

過度なタイパ志向に加え、簡単に答えが導き出せる生成AIの出現が、人間の偉大な力を奪い去ってしまう危機に、今、正に直面しているのかもしれません。

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