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表紙とコラム Vol.169
西山公園(福井県鯖江市)

コンタクトレンズの調整のため眼科医を訪ねた知人が、「少し老眼が入っていますね」と言われショックを受けたそうです。

男女とも40代を超えるあたりから「老眼」がちらほら話題になり出します。そもそも「老眼」は目の水晶体の弾力性がなくなり、至近距離のピントが合わせづらくなる現象で、誰もがいつかは自覚することになるのですが、個人差があるため先に発症した人は負け組のような気分になって沈んでしまうようです。

大きな声では言えませんが、かつて一世を風靡した女優やアナウンサーの方が老眼鏡をかけて台本読みやナレーション収録に臨んでいるのを目撃したことが何度かあります。
聞けば当初は身を反らせるようにして遠目で文字を追っていたらしいのですが、あまりに間違いが多くなり覚悟を決めてメガネを作ったということでした。

思わず「明日は我が身か」と憂鬱な気分になりましたが、考えてみれば「老眼」という言葉の響きが良くありません。たとえば白髪を「ロマンスグレー」と呼んだり、肥満を「恰幅が良い」と形容したりするような上手い言い換えができないものでしょうか。

ちなみにパソコンやスマートフォンなどの普及で老眼の発症年齢は確実に下がっているそうです。30代前半ぐらいで顕著になるようだと、もはや老化現象とは言えないでしょう。 どうか私が発症する前にカッコいい呼び名が出回っていますように・・・

赤レンガ倉庫(福井県敦賀市)
敦賀港の金ヶ崎緑地の近くに2棟並んで立っている赤レンガ倉庫は1905年に石油貯蔵用の倉庫として建設されたもので、2009年に国の登録有形文化財に登録されました。
2015年10月に、北棟が鉄道と港の「ジオラマ館」、南棟が「レストラン館」として生まれ変わりました。敦賀の新しいシンボルとして期待されています。

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