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表紙とコラム Vol.163
おおい町暦会館(福井県おおい町)

年賀はがきの引き受けが12月15日から始まります。12月25日までにポストに入れれば確実に元日の配達となるとのことですが、何かと慌ただしく今年も私は期日通りに出すことが難しそうです。

年賀状の始まりは平安時代にまでさかのぼりますが、当時はまだ一部の貴族の風習に過ぎなかったといいます。年賀状が庶民にまで浸透したのは郵便制度が確立された明治の頃だったようです。
ただしその時分の年賀状は書初めの1月2日にしたためるのが一般的でした。
おそらく人々は年が改まった清々しさを賀詞に託していたのでしょう。それに比べると現代は歳末の気ぜわしさの中で「謹賀新年」などと何枚も書いているわけですから、澄み渡った年始の心持ちとはまるで裏腹です。

ちなみに年賀状の元日配達がスタートしたのは明治の後半になってからでした。
書くタイミングよりも1月1日に届くということを重視した結果なのかもしれませんが、新年を迎えてから筆を下す方が晴れがましい文字になるような気がしないでもありません。とはいえ私の場合、年賀状を出すのが年明けに替わったとしても、ぐずぐずするのは同じで投函はきっと遅れることになるのでしょうが・・・

聖域の岬(石川県珠洲市)
能登半島の先端、珠洲岬は「聖域の岬」と呼ばれ、日本三大パワースポットの1つに数えられています。 ランプの宿を見下ろす岬の上には、崖から突き出た空中展望台「スカイバード」があります。透き通ったブルーの海岸には洞窟や500万年かけてできた神秘的なパワーホールが点在します。

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