DAIDO INFORMATION
表紙とコラム Vol.200
越前海岸の水仙(福井県越前町)

年々減りゆく年賀状、今年の発行枚数は、ピークだった2003年の半数近くになるそうです。

メールやSNSが普及した現在、特に若年層を中心に、あえて年賀状を送る重要性は低いと考える人は多く、 また年末の慌ただしい時期の作業や、年明けに送らなかった相手に「返事をかかなければ」という精神的負担なども、年賀状離れの一因になっているのでしょう。

本来年賀状は直接新年の挨拶ができない人が、挨拶の代わりに出すためのものでした。
それが今では年末の習慣だからとか、書かないと失礼だからという理由で漫然と送っているケースもあると思います。

確かに、形式的な印刷だけで直筆の一言もない年賀状を「習慣だから」という理由だけで続けることには疑問を感じます。
しかし心のこもった手書きや、家族の写真とともに一言添えられた年賀状を見ると、自分のために手間隙かけてくれたんだと、新年早々嬉しい気持ちになります。

最近では、読み書きが辛くなった高齢者や、形式に終止符を打ちたい中年世代が、"来年から年賀状を辞退させていただきます"という一文を添える"終活年賀状"も多くなっているようです。
習慣が「強制」になることのないよう、時代の変化と共に、自分なりの年賀状の在り方を考えることが大切な気がします。

さて、この「DAIDO INFORMATION」ですが、今回号が200回の節目となりました。
2002年6月の初回号から16年8か月、ひと月も空けることなく続けてこれたのは、皆様の暖かいご意見、叱咤激励があったからこそと深く感謝いたします。
これからも”少しでも役に立つ”情報を、わかりやすい言葉でお届けできればと思っています。 今年も1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

越前海岸の水仙(福井県越前町)
福井県の越前海岸は、奇岩や断崖が何Kmも続く、絶景のドライブコースです。
夏場はダイビングのスポットになり、冬場は越前ガニを求める観光客で賑わいます。 12月から2月ごろは海岸線の急な斜面が可憐な水仙の花で覆われます。
荒々しい冬の日本海のイメージとは一味違った絶景と雰囲気を味わえます。

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