今年も集中豪雨が日本列島に甚大な被害をもたらしました。
特に今年は例年以上に凄まじいように思えます。
被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

天気予報では「1時間に50ｍｍ以上の非常に激しい雨」と雨量の説明がありますが、正直どれくらい凄いのかピンときません。
「１時間に50ｍｍ」理論的には１平方メートルの容器に１時間で50リットル溜まることになりますが、頭で計算しても実際にどれぐらいか想像できません。
「非常に激しい雨」も抽象的でイメージが沸きません。

気象庁では雨量による人の受けるイメージも定義しており、やや強い雨は「ザーザーと降る」、以降弱い順に「土砂降り」「バケツをひっくり返したように降る」「滝のように降る」「息苦しくなるような圧迫感がある」などと示しています。
しかしこの「人の受けるイメージ」をこれまで天気予報で聞いたことがありません。
「1時間に50ｍｍ以上の激しい雨が降るので注意しましょう」と言われるよりも「バケツをひっくり返したような激しい雨が降るので注意しましょう」と言われた方が、より具体的なイメージが沸き危機感が増すような気がするのですが。

ちなみに「どしゃぶり」の言葉の由来は、雨が「ドシャ」っと降る音のイメージからきており、「どしゃ」を「土砂」と書くのは当て字だそうですが、雨による土砂災害がこれだけ多発している今日では「土砂が降ってくる雨」と解釈するほうが自然に感じてしまいますね。