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表紙とコラム Vol.173
白山白川郷ホワイトロード(石川県白山市)

先日、何気なく見ていたスポーツ中継でインタビューに応えていた若い選手が雰囲気のことをフインキと口にしていました。日本語としては完全に誤りなのですが、近年10代の人たちにこのような言い回しが目立っていると聞きます。

ちなみにそんな若者たちが根本から正しい日本語を知らないのかというとそうでもなく、どうやら彼らの多くはパソコンで文書を作成する際はきちんとフンイキと入力するらしいのです。つまり書き言葉と話し言葉を区別して捉えているというわけです。

それで私が思い出したのが植物の「山茶花」でした。これはその昔、漢字の通りサンサカと読まれていました。しかし発音のしづらさから、時代とともにサザンカに変わっていったと言われています。

日本語を長い目で見れば、やはり話し言葉が優先です。おそらく「見られる」を「見れる」と言い換える人が増えてきているのと同じように「雰囲気」もフインキ派がこれからは主流になっていくことでしょう。 フインキと入力して雰囲気と変換されて出てくる日もそう遠くないのかもしれません。そのようなシステムに勇気をもっていつ切り替えるのか・・・  今の世の中、日本語の進化はIT業界に委ねられているといっても良いような気がします。

白山白川郷ホワイトロード
(石川県白山市)

石川県白山市と岐阜県白川郷を結ぶ有料山岳道路「白山スーパー林道」が2015年4月から名称を変更して、通行料金も大幅に引き下げられました。
全長約33kmの中には見どころも多く、特に紅葉の時期には多くのドライブ客で賑わいます。
毎年11月初旬まで開通しています。世界遺産「白川郷」からチョット足を延ばしてみませんか。

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