DAIDO INFORMATION
表紙とコラム Vol.113
となみ夢の平(富山県礪波市)

先日、サツマイモ掘りをしました。土を丁寧にかきわけ、ツルを引っ張っていくと次々とイモが出てきます。なるほど「いもづる式」とはよく言ったものだなと感じました。

サツマイモといえば、夕暮れに響く石焼きイモ売りの声が、深まる秋の風物詩です。軽トラにしてもリヤカーにしても、釜に火を炊いて売り歩く光景は日本独特のものではないでしょうか。寒々とした空気の中で石焼きイモ売りに出会うと、私はどこかほっとした気分になります。
が、だからといって私は「いしや〜きいも〜・・」という売り声を聞いてわざわざ追いかけてまで買い求めたことはありません。石焼きイモ売りはわりと速いスピードで通り過ぎていく場合が多く、走ればこちらが疲れてしまうだけだからです。
そもそもこれだけデリバリーが全盛の時代に「いしや〜きいも〜・・」の売り声だけで集客しようというのには無理があります。いたずらに街を流して回るよりも一軒一軒訪ねて注文を取って回る方がよほど利益を上げられるのではないでしょうか。

聞くところによると、最近は石焼きイモを家庭で楽しむための石焼きイモ製造機というのが売られているそうです。関西人の家に必ずたこ焼き機があるように石焼きイモ製造機もそのうちメジャーな調理器具として普及していくかもしれません。
そうなってしまっては石焼きイモ売りも死活問題でしょう。日本の秋の風情を守るためにも新しい販売方法やサービスを打ち出して欲しいものです。

となみ夢の平(富山県礪波市)
「散居村」で有名な砺波平野を一望できる「となみ夢の平スキー場」は、春には水仙、秋にはコスモス畑で彩られます。 10月にはコスモスウォッチングと題されたイベントがあり、多くの人でにぎわいます。近くの散居村展望台からは、砺波平野の絶景を眺めることができます。

<<前のコラム 次のコラム>>

戻る