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表紙とコラム Vol.98
輪島工房長屋(輪島市)

24時以降の時刻を「25時」とか「26時」などと言い表すようになったのはいったいいつからなのでしょう。

開催中のサッカーW杯は試合開始が日本時間の未明になることも多く、テレビ局の中にはキックオフを「27時」や「28時」とアナウンスするところがあるようです。単純に24を引き算すれば良いのですが、私などはいまだに「午前何時のことだっけ?」などと自問自答してしまいます。

そもそも放送局の内部ではシステムの関係上、オンエアがすべて終わる深夜までは日付変更せず、24時に加算してカウントしているという話ですから、これは一種の業界用語と言えるのかもしれません。つまり身内の言葉を視聴者に押し付けているのです。
ただ、それに抵抗があるとはいえ、「25時」や「26時」の方が正確に伝わりやすいのも事実です。たとえば「24日深夜1時」と言ったケースでは、25日の午前1時を指しているのに24日の午前1時と取り違える人がいるかもしれません。それだったら「24日25時」の方がはるかにわかりやすいといえます。

いずれにせよこのような新しい時刻表現が登場した背景にあるのは夜型に変化する現代人のライフスタイルです。夜通し起きている人の時間感覚にはやはり「25時」や「26時」がしっくりきます。こうした言い方は盛り上がるサッカーW杯の影響もあって、今後ますます日常会話に広がっていくのではないでしょうか。

輪島工房長屋(輪島市)
「輪島塗」のすべてがわかる、工房が集まった交流施設です。「木地工房」「塗り工房」では職人の技を目にする事ができます。 「体験工房」では漆パネルに沈金で絵付けをしたり、輪島塗の箸に蒔絵を施したり、貴重な体験ができます。 「My箸づくり」にぜひ挑戦してみてください。

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