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表紙とコラム Vol.31
ことじ灯篭(金沢市・兼六園)

年の瀬の宝くじ売り場には、木枯らしが駆け抜けるような日でも長い列が出来ます。 並んでいる人たちの背中は少し丸まっていますが、どこか期待感にあふれていて、冷たい風が身に沁むような気配はありません。

年末ジャンボ宝くじの販売がすっかり冬の街角風景としておなじみになりました。
「もし1億円当たったら・・・」などというのもこの時期、何度も耳にするセリフです。
私自身は宝くじを買いませんが、そうやって発表当日まであれこれ思いを巡らせる愉しさは想像がつきます。 億単位の金額は言葉にするだけで夢が広がるものです。

だからというわけではありませんが、私は宝くじの末等というのがどうも腑に落ちません。 連番で10枚購入すると必ず当たる参加賞のような300円を億万長者に憧れる人たちがいったい喜んでいるのでしょうか。 むしろ末等を廃止して高額当選を1本でも2本でも増やす方が夢を売る側の正しい姿勢なのではないかと思います。

ちなみに昨年の年末ジャンボの1等、2等の未換金は計14億5千万円だそうですが、末等の未換金も相当あるにちがいありません。

ことじ灯篭(金沢市・兼六園)
「日本三名園」として有名な兼六園の見どころの一つで、2本の足のその形が楽器の琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ているのでその名がついたとされています。
霞ヶ池の北岸にあり、かたわらにあるモミジの木を背にした風景は兼六園の代表的な撮影ポイントになっています。11月からは、冬の風物詩でもある「雪吊り」もかけ始められています。

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