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表紙とコラム Vol.19
兼六園

阪神タイガースの海外V旅行に主力選手の多くが参加しなかったそうです。団体行動というのは、ときに煩わしいもの・・・ まして高額の年俸をとるプロ野球選手にとっては、海外旅行など今更興味の対象ではないのかもしれません。

同じような話は、私の回りにもあります。もちろん豪華なプロ野球の世界とは比べものになりませんが、社内で慰安旅行や忘新年会などを計画しても若い社員が積極的に参加しようとしないのだとか・・・
「わしらとは物の価値観が違うのやろうな」
そう言いながら、ある経営者は頭を抱えていました。

たしかに個性や実力が評価される時代です。能力給導入や成果主義の浸透によって、「皆いっしょに」という考え方はますます過去のものになっていくことでしょう。ですが、どんなに能力があっても協調性のない人間ばかりが集まったのでは、生産性は間違いなく低下します。個々の価値観というものを許容しながら、高い目標に向かって一丸となるにはどうしたら良いのか・・・
私にとって、2004年の大きな課題となりそうです。

兼六園(金沢市)
水戸の偕楽園、岡山の後楽園とともに、日本三名園の一つに挙げられる金沢の兼六園は、加賀藩前田家の庭園として造られました。
写真は冬の風物詩の雪釣りです。北陸の重く湿った雪から木の枝を守るためのもので、毎年11月初旬から園内での作業が始まります。


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