第100回記念大会となった夏の高校野球、今年は家でゆっくりと観戦する機会に恵まれ、たくさんのドラマに酔いしれました。そして昔の泥臭いイメージの高校野球も随分変わったように感じました。

垢ぬけた応援歌、J-POP風の校歌、鮮やかなユニフォーム、長髪、準決勝後の休養日、給水休憩、延長タイブレーク…。中でも一番驚いたのは、女性アナウンサーのラジオ実況中継でした。
野球中継といえば、シーンに応じ状況を正確に伝え、合間に解説者への質問を挟むのが慣れ親しんだパターンで、正にそれを澤田彩香さんが的確にこなしていたのです。

調べてみると女性アナのラジオ実況は19年ぶり2人目だそうです。女性は声質は高く、野球の知識が少ないなどの理由から実況向きではないとされてきました。確かにスポーツ中継は男性アナだと聴く側も勝手に思い込んでいるせいか、最初はとても違和感があったものの、慣れてくると新鮮で聴きやすく感じました。
職種に性別の垣根がなくなっている今、スポーツの知識が豊富で情熱があれば、多くの女性アナが実況の場に出ることに大きなエールを送りたいです。

・甲子園は清原和博のためにあるのか！
・日本文理の夏はまだ終わらない！
かつて、実況アナウンサーが強烈なインパクトを残した名実況は数多くあります。これからは女性ならではの感性で、後世に伝えられる名台詞が生まれることを期待します。