先日、定食屋で学生アルバイトに「いらっしゃいませ、一番奥の狭い窓際の席へどうぞ」と案内されました。
分りやすく言っただけなのでしょうが、「奥の、狭い、窓際」いい響きではありません。
それ以外は感じよい応対だっただけに、助言をすればよかったかなと後悔しました。

飲食店の接客については、知人との会話でもよく話題になります。
言葉遣い以外にも、注文をせかす、皿を下げるのが早すぎる、激しい音を立てながら皿を重ねる・・・いくら味がよくても居心地が悪いと感じる店は足が遠のくものです。
同じ言動でも感じ方はそれぞれですし、マニュアル化してもしきれないのが接客の難しいところでしょう。

数年前にモスバーガーで働く高齢者「モスジーバー」が話題になりました。
人手不足解消のための雇用でしたが、無遅刻無欠勤で非常に真面目、何より物腰柔らかな口調と温かい応対がお客様を和ませると評判が広がりました。
マニュアルではカバーできない人生経験のなせるわざかもしれません。

接客業に限らず人と関わらない仕事はほとんどありません。
特にこれから社会に出る学生アルバイトには、マニュアル本では学べない事を経験で身に着けてほしいと願います。