スポーツ選手が身に着けているユニホームには御守りが縫い付けてあるケースが少なくないといいます。
ある陸上選手は御守りのために「勝負運」のご利益で名高い遠方の神社までわざわざ足を運んだとテレビ番組で話していました。

神社の縁起物授与所でしげしげと眺めると、御守りの種類がずいぶんと細分化されていることに気づきます。
「家内安全」や「商売繁盛」、「縁結び」などは一般的ですが、釣り船が事故に遭わないための「海上安全」、空き巣から家を守る「盗難除け」などになるとかなり特化した印象です。
また神社によっては「不眠解消」や赤ちゃんの夜泣きをしずめる「虫封じ」などというものもあり、そこまでいくとちょっとしたクリニックのようです。

私などはオールラウンド的に「開運招福」や「諸願成就」と書かれた御守りの方がどこか安心できるのですが、しっかりした目標がある人にとってはご利益が具体的であればあるほど良いのでしょう。

ところで近年、パソコンのトラブルを防ぐための御守りが一部の神社で頒布されるようになりました。
ステッカー型でマウスやスマホに貼れるようになっているらしいのですが、ウィルス感染や情報漏えいなどが神頼みをしたくなるくらい深刻になっているということなのでしょうか。
クルマの中に「交通安全」の御守りや護符を置いておくのと同じ感覚なのかもしれませんが、そのご利益の程が気になるところです。