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表紙とコラム Vol.161
コスモス公苑(福井県福井市)

子どもの頃、大掃除で畳干しをすると、畳の下に敷かれていた古新聞を読むのに夢中になったものでした。今から思えば、あれが懐かしいものにふれて親しみや悦びを感じる最初の体験だったのかもしれません。

実は最近、古いビデオテープの整理を始めました。30年近く前のドラマやスポーツ中継などを収めたアナログ画像をひとつひとつチェックして大切なものはパソコンにデータ保存していこうと考えたのです。

ただ、空き時間を利用すればすぐに終わるだろうと思っていた作業もいざやってみるとなかなか前に進みません。さわりの部分を少し確認すれば重要なものかそうでないかはすぐにわかるのですが、ついつい昔を思い出して全篇を見てしまうのです。かつての畳干しのときとどこか似ています。

ちなみにノスタルジックなのは番組そのものだけではありません。CMもなかなか味わい深いのです。たとえば携帯電話やパソコンが普及していなかった1990年代前半はオーディオメーカーのCMなどが数多く登場し往時がしのばれます。「CMは時代を映す鏡だ」とはよく言ったもので、わずか20秒の映像が貴重な史料になるのです。

今はCMを最初から飛ばして収録できる機材も出回っていますが、放送番組の録画はやはりCMを入れたままで行なうことをお勧めします。

コスモス公苑(福井県福井市)
福井市の宮ノ下コスモス公苑では、10月上旬から「コスモスまつり」が開催されます。東京ドーム10個分の敷地の中に、約1億本ものコスモスが咲き乱れ、いろんな品種や、世界の珍しいコスモスに出会えるかもしれません。コスモスまつり開催中は、コスモス迷路や新鮮やさい市なども楽しめます。

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