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表紙とコラム Vol.135
大笹波水田(石川県志賀町)

全国的に猛暑の夏で「熱中症」という言葉をニュースで耳にしない日はありません。

私の知人の男性が先日外回りの途中で突然、吐き気やめまいに襲われました。
運転中だった彼は病院に向けハンドルを切ったのですが、症状は悪化する一方でたどりつく頃には青息吐息・・・ やむなく彼は駐車場から119番通報し、わずか数十メートル先の急患用の外来まで救急車で運ばれたのでした。

検査の結果、彼は熱中症の一歩手前と診断されました。
大事に至らなかったのは不幸中の幸いでしたが、意外にも彼のように病院の駐車場で力尽き搬送される人は少なくないそうです。車が下駄代わりになっている地方都市では多くの人が「多少無理をしてでも自力で病院へ」などと考えてしまうのかもしれません。

ちなみに今、都会ではコンビニの駐車場から救急車を呼ぶケースが増えているといいます。
今やコンビニが熱中症などSOSの際の駆け込み寺的な役割を果たしているのです。

そういえば近年主要なコンビニではWi-Fiスポット等も利用可能となりました。もはやコンビニは単なるストアの域を超えて暮らしの拠りどころとなりつつあります。
コンビニの駐車場で精根尽き果て119番通報するケースが今後は地方でも出てくるのではないでしょうか。

大笹波水田(石川県志賀町)
「日本の棚田100選」のひとつで、圃場整備された長方形の水田が並び、駐車場付きの展望台「棚田ビュースポット」も整備されています。 棚田の上部からは、日本海を眺める事ができます。 「ヤセの断崖」、「義経の舟隠し」などの景勝地の近くにある穴場スポットです。

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